本文へスキップ
まずは相談する
Webの基礎知識

ホームページに入れておくべき計測ツール5選

ホームページの相談を受けたとき、私が最初に確認するのは、計測ツールが入っているかどうかです。何も入っていないと、そのサイトにどれくらいの人が来て、どのような言葉で検索され、何件問い合わせがあったのかが分かりません。

この記事では、まず必ず入れておくべきツールを紹介し、そのあとで用途に応じてどういったツールがあるかを紹介します。全部で5つです。全部を一度に入れる必要はなく、先に入れておくのは2つで、あとは知りたいことが出てきたときに足せば十分です。

まず必ず入れておくべきツール2選

Googleアナリティクス4(GA4)

まずはGoogleアナリティクス4です。GA4と略される場合が多いです。サイトに来た人の動きを記録するツールで、Googleが無料で提供しています。次のようなことが分かります。

  • 期間中に何人が来たか(初めての人と、2回目以降の人の内訳も)
  • どこから来たか(検索、SNS、Googleマップ、ほかのサイトのリンク、広告など)
  • どのページが何回見られたか
  • どの地域から、パソコンとスマホのどちらで見ているか
  • 問い合わせや資料請求が何件完了したか

導入は、サイトの全ページに「G-」で始まる測定IDのタグを入れるか、WordPressなど対応しているCMSなら管理画面にIDを入力するだけです。あとで出てくるGoogleタグマネージャー経由でも入れられます。入れておくと、ページの閲覧だけでなく、ページの下までスクロールしたか、外部サイトへのリンクを押したか、PDFをダウンロードしたか、フォームを送信したかも、初期設定のまま自動で記録されます。

ひとつだけ、入れただけでは数えられないものがあります。問い合わせの件数です。フォームの送信完了を「キーイベント」として登録して、はじめて「今月の問い合わせは何件」と数えられるようになります。この呼び名は2024年に「コンバージョン」から改められたもので、古い解説記事では「コンバージョン設定」と書かれています。制作会社に頼むときは、この設定まで含めてもらってください。もうひとつ、管理画面の「データ保持」を14か月にしておくと、詳しい分析(探索レポート)で長い期間を比べられます。初期設定のままだと短いので、入れたときに変えておくのがおすすめです。

Search Console(サーチコンソール)

もうひとつはSearch Consoleです。Googleの検索とサイトの関係を見るツールで、こちらも無料です。次のようなことが分かります。

  • どんな言葉で検索されたときに自社のサイトが表示され、何回クリックされたか
  • その検索語で、検索結果の何番目に出ているか
  • サイトのページが、Googleに登録(インデックス)されているか。されていないなら、その理由
  • どのサイトからリンクされているか
  • 表示速度や操作の反応に問題のあるページはどれか
  • サイトが改ざんされたり、Googleから警告を受けたりしていないか

検索のデータは最大16か月分さかのぼって見られるので、去年の同じ月と比べることもできます。導入は、サイトの所有者であることを確認する手続きだけです。サーバーの設定(DNS)にGoogleが指定した文字列を登録する方法と、サイトにタグやファイルを置く方法があり、GA4がすでに入っていればそれを使って確認することもできます。

よくある誤解ですが、Search Consoleに登録しないと検索に出ない、ということはありません。登録は、検索での見え方を確認し、問題を早く見つけるためのものです。GA4と連携させると、「どの検索語で来た人が問い合わせまで進んだか」まで追えるようになります。

この2つの役割の違い

GA4はサイトに来たあとの話で、Search Consoleはサイトに来る前の話です。たとえば「問い合わせが減った」という相談なら、Search Consoleで検索からの流入が減ったのかを見て、GA4で来た人が問い合わせページまで進んでいるかを見ます。どちらか片方だけだと、原因が検索側にあるのかサイト側にあるのかを切り分けられません。

制作会社にホームページを頼むときは、「GA4とSearch Consoleの設定も含めてください」と一言伝えておくと、公開した日から記録が残ります。GA4は、あとから入れてもそれ以前の記録は戻ってきません。

その他に効果的なツール3選

Googleタグマネージャー

Googleタグマネージャーは、計測用のタグをまとめて管理するツールです。タグマネージャーのコード(2つ)を最初に一度サイトへ入れておけば、あとはGA4、Clarity、広告の計測タグなどを、サイトのコードを触らずに管理画面から追加したり外したりできます。無料です。

便利なのは、ボタンの操作を数えたくなったときです。「電話番号のタップが月に何回あったか」「地図や予約サイトへのリンクが押されたか」「フォームが送信されたか」といった計測を、管理画面の設定だけで足せます。何を数えるかを決める条件(トリガー)と、数えた結果を送る先(タグ)を組み合わせる仕組みで、公開する前にプレビュー画面で「この操作でこの計測が動く」と確かめられます。

注意点は二重計測です。GA4のタグをサイトに直接入れているのに、タグマネージャーからも同じGA4を配信すると、同じ訪問を2回数えてしまいます。Googleの案内では、GA4だけを使うなら直接入れる方法で足り、広告やヒートマップなど複数のタグを扱うならタグマネージャーが向いているとされています。小さなサイトで入れる場合は、制作会社に任せるのが無難です。権限は人ごとに付け外しできるので、制作会社が変わったときも、パスワードを渡さずに引き継げます。

Microsoft Clarity(クラリティ)

Microsoft Clarityは、来た人がページのどこをクリックし、どこまでスクロールしたかを色で見せてくれるツールです。実際の操作を、画面の動きとして再生することもできます。GA4が「何人が来て、どこで離れたか」を数字で教えるのに対して、Clarityは「そのページで何が起きていたか」を見せてくれます。Microsoftが無料で提供していて、アクセス数の上限もありません。

ダッシュボードには、押しても何も起きなかったクリック(デッドクリック)、同じ場所を短時間に連打したクリック(レイジクリック)、目当ての情報を探して上下に動き回った訪問、といった項目が自動で集計されます。「アクセスはあるのに問い合わせが来ない」「このページで離脱が多い理由が分からない」というときに、数字だけでは見えない原因が分かります。私のサイトにも入れていて、トップページのどこで手が止まっているかを見るのに使っています。

導入はタグを1つ入れるだけで、WordPressなら公式プラグインもあります。タグマネージャー経由でも入れられ、GA4と連携させるとClarityの画面からGA4の数字も見られます。プライバシーの扱いは、入力欄に打ち込まれた内容が常に隠される仕組みになっていて、初期設定では数字やメールアドレスも隠されます。録画は30日、集計データは9か月で消えます。Microsoftは、Clarityを使っていることをプライバシーポリシーに書くよう案内しているので、入れるときは一文足しておいてください。

PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)

PageSpeed Insightsは、表示速度を測るツールです。サイトに入れるものではなく、Googleのページを開いてURLを入れるだけで、スマホとパソコンそれぞれの表示の速さを0〜100点で採点し、遅くしている原因を教えてくれます。無料で、設定も要りません。

結果は2種類あります。ひとつは、実際にそのサイトを見たChrome利用者の直近28日間の実測データ。もうひとつは、Googleの機械が決まった条件でページを開いて診断した結果です。アクセスの少ないサイトでは実測データが表示されないことがあり、その場合は診断結果だけを見ます。Googleが「ウェブに関する主な指標」と呼んでいる3つの数字が中心で、主な内容が表示されるまでの時間は2.5秒以内、ボタンを押してから反応するまでは0.2秒以内、読み込み中に表示がずれる度合いは0.1以内、が目安です。

遅くしている原因として多いのは、大きすぎる画像、表示前に読み込まれるJavaScriptやCSS、Webフォント、サーバーの応答の遅さです。診断結果には「改善できる項目」として、どれを直せばどのくらい速くなるかの見込みが出ます。使いどころは、公開前に一度測って重いところを直すときと、公開後に画像やタグを足したあとに測り直すときです。表示の速さは検索順位に直接効く数字ではありませんが、Googleは良い状態にしておくことを強く推奨していて、遅いサイトほど途中で閉じられやすいのは確かです。

ほかにもあるもの

Bingでの検索状況を見るBing Webmaster Tools、GA4とSearch Consoleの数字を1枚のレポートに並べるLooker Studio、Googleマップでの表示回数が分かるGoogleビジネスプロフィールもあります。それぞれ単独で使えますが、優先度はGA4とSearch Consoleのあとで十分です。

注意点

ひとつめは、入れるほど表示が重くなることです。GA4、タグマネージャー、Clarityは、サイトを開くたびに読み込まれる小さなプログラムです。それぞれの提供元は影響が小さいとしていますが、これにチャットの窓、広告の計測タグ、SNSのボタンまで積み重なると、スマホで開いたときの待ち時間が伸びます。入れたらPageSpeed Insightsで前後を測ってください。用途の分からないタグは、制作会社に確認して、不要と分かったものだけ外します。どのタグを、何の目的で、誰が管理しているかの一覧を、制作会社から引き継いでおくと、あとで困りません。Search Consoleは所有者確認の印を置くだけなので、速さには関係しません。

ふたつめは、自社のアカウントで管理することです。制作会社のアカウントだけで管理されていると、会社を変えたときに過去のデータを見られなくなるおそれがあります。GA4は自社のGoogleアカウントに管理権限を、Search Consoleは自社で所有者の確認を、タグマネージャーは公開の権限を付けてもらってください。制作会社のログイン情報を教えてもらう形ではなく、自社のアカウントに権限を足してもらう形が安全です。

みっつめは、プライバシーポリシーへの記載です。GA4もClarityも、訪問者の行動を記録するツールなので、使っていることをサイトのプライバシーポリシーに書いておきます。GoogleもMicrosoftも、利用者にそれを求めています。制作会社に頼めば、定型の文面を足してもらえます。

自分のサイトに何が入っているか分からない場合は、制作会社に「GA4とSearch Consoleは設定されていますか。自社のアカウントで見られるように権限を付けてください」と聞くのがいちばん早いです。何が入っていて、どこまで見られる状態なのかを一度整理したい方は、お問い合わせからご相談ください。

お問い合わせ

何から始めればいいか、一緒に考えます

「今の状態を見てほしい」「作り直すべきか迷っている」「業務を少しラクにしたい」という段階でも大丈夫です。お話を伺い、進め方と優先順位を整理してご提案します。

  • 相談無料
  • オンライン相談OK
  • 無理な営業はしません